新NISAの制度が開始してから2年半。多くの国民に株式投資が広まってきたことで、日常的にも「株式」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
ですが、その仕組みを正しく理解している人は意外と多くありません。株式会社に勤めていても、株式の仕組みを説明することができないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、そんな”分かっているようで分かっていない”株式の仕組みについて、簡単にご説明いたします。
「株式」は、株主の会社における地位や権利
「株式」とは、株主の会社における地位や権利のことです。
「株主」とは、株式会社の出資者のことです。
株式は「株券」(株主の地位や権利を表す有価証券)のことではありません。株券は、現在、発行しないことが原則となっています。
株主の権利
株主の権利は、大きく分けて2つ。「経済的利益を受ける権利」と「会社の経営に参加する権利」です。前者は、株主個人個人の利益になる権利であり「自益権」と呼ばれています。一方、後者は株主全体の利益になる権利であり「共益権」と呼ばれています。
それぞれ代表的な権利として、以下のようなものがあります。
株主の責任
株主は、出資した金額(株式の取得費用)を超えて責任を負わない「有限責任」。例えば、会社が多額の借金を背負ってしまったとしても、株主は出資した金額を超える返済義務を負いません。
逆にいえば、会社が借金を返済できなかった場合、出資した分を取り戻すことができなくなってしまいます。
所有と経営の分離
株式会社では、出資者である「株主」=経営者というわけではありません。株主総会で選任された役員が会社の経営を行い、株主は原則として重要な事項以外で経営に携わることはありません。つまり、株式会社は会社の所有者と経営者が別々になることを前提として設計されているのです。これを「所有と経営の分離」といいます。
もっとも、株主が経営に当たってはいけないというルールはありませんので、株主が自らを役員として株主総会で選任するということも可能です。
株式の譲渡
株式会社は、「株式」を発行して、それを買い取ってもらうという形で資金調達をします。
株式は譲渡自由
株式は、原則自由に譲渡(売却)することができます。
株式会社では、出資したお金を会社から返してもらうことができませんので、株主が出資した金額を取り戻すためには株式を譲渡するしかありません。
株式は、出資する側にとっても出資しやすい仕組みになっている。
いかがだったでしょうか。本記事では、「株式の仕組み」についてお伝えいたしました。株式の仕組みは、株式を購入したい人(出資者)にとっても、出資しやすいものとなっているのです。個人投資家の投資先として株式会社が人気なのも、こういった株式の仕組みがあるからなのですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。


